「比嘉の獅子舞」を披露/県中学校総合文化祭
西城中の生徒18人参加
【那覇支社】「令和に刻む文化の足跡 私たちが切り開く新たな時代」をテーマに、第25回県中学校総合文化祭(主催・県中学校文化連盟)が7日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホールで開幕し、県内の中学生が文化活動の成果を発表した。宮古地区からは、西城中学校の生徒が、郷土芸能の勇壮な「比嘉の獅子舞」を披露した。
演目の「比嘉の獅子舞」は、集落の繁栄や安全、無病息災などを祈願する城辺比嘉の旧暦1月20日「旧二十日正月祭」で受け継がれる宮古島市指定の無形民俗文化財。
西城中の男女生徒18人は、躍動感あふれる2頭の獅子舞を囲むように、舞台で歌や三線、横笛、太鼓、ほら貝を鳴らし、勇ましい掛け声でクイチャーを踊った。生徒たちの迫力ある演舞には、会場から盛んな拍手が送られた。
リーダーの松川勝紀さん(3年)は「地区大会よりみんな元気に踊っていたので良かった。練習の成果をしっかり発揮できた。舞台に立つ前に声を大きく上げて、しっかり頑張ろうと話し合った」と語った。
獅子役4人のうち、石垣慶悟さん(同)は「悔いのない獅子舞ができた。事前に誰が最初に動き始めるかなどを確認していたので、うまくできた。後輩たちは、こつこつと継続して練習してほしい」と話した。
県中学校文化連盟は1994年に発足。「中学生の文化の祭典」として、県中学校総合文化祭を開催し、今年で25年目を迎える。県内の中学校や特別支援学校の生徒による舞台と展示発表を行い、相互の交流を深め、創作や表現活動の充実を図り、中学校での文化活動の振興に資することを主な目的として活動している。
8日には、同会場で西辺中学校の仲間恒光さん(2年)が、宮古方言(西辺フツ)で落語「饅頭(まんじゅう)こわい」を披露する。