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教育・文化
2019年12月10日(火)8:55

仲間さん(西辺中2年)が落語披露/県中学校総合文化祭

「方言を発信継承する」


県中学校総合文化祭「舞台部門」で落語を披露する西辺中2年の仲間恒光さん=8日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール

県中学校総合文化祭「舞台部門」で落語を披露する西辺中2年の仲間恒光さん=8日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホール

 【那覇支社】第25回県中学校総合文化祭(主催・県中学校文化連盟)は最終日の8日、浦添市のアイム・ユニバースてだこホールで舞台部門2日目の発表を行った。方言パフォーマンスの宮古地区代表として仲間恒光さん(西辺中2年)が出場し、西原地区の言葉を使って落語「饅頭(まんじゅう)こわい」に挑戦した。発表後、仲間さんは「これからも方言を発信して、継承したい」と意気込みを語った。

 「饅頭こわい」は、暇な数名が集まって自分が怖いと思うものの話をすることから始まる。「饅頭が怖い」と言った男の部屋に他のメンバーが嫌がらせで大量の饅頭を投げ込むが、男はその饅頭を食べてしまい、実は男にだまされていたことに気が付くという有名な落語。

 仲間さんは、祖父母らに教えてもらったという「西原語」を流ちょうに使い、中学生になってから練習してきた演目を披露した。観客らは、舞台のスクリーンに表示される現代語訳と共に、落語を楽しんだ。

 発表終了後、仲間さんは「少し緊張したが、強調するところと、3人の登場人物に応じて話し方を変えるところはうまくできた」と笑顔を見せた。

 また、今後については「機会があればいろんな場所で落語を披露したい。新しい演目にも挑戦しようと思う」と、方言の継承に向け意欲を語った。

 沖縄市から来場していた佐久本邦華さん(47)は、仲間さんの落語を聞いて「身ぶり手ぶりを使って堂々と発表していた。改めて、方言を継承することは大切なことだと感じた」と感想を述べた。


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