第43回全国育樹祭が開幕/秋篠宮ご夫妻が来沖
【那覇支社】第43回全国育樹祭が14日、「うけつごう豊かな緑とみんなの笑顔」をテーマに開幕した。県内では初の開催で、秋篠宮ご夫妻も来沖し、糸満市にある平和創造の森公園ではリュウキュウマツの手入れをされた。宮古島市の下地敏彦市長も、同市内のホテルで開かれたレセプションなどに出席した。15日は、宜野湾市の沖縄コンベンションセンターで育樹祭式典が行われる。
同育樹祭は、「継続して森を守り育てることの大切さ」を普及啓発することを目的に行われる全国行事で、1977年から開催されている。
秋篠宮ご夫妻は、14日に那覇空港到着後、糸満市の平和祈念公園を訪問。国立戦没者墓園で花を供えたほか、平和祈念堂も訪れて拝礼した。
その後、平和創造の森公園では、第44回全国植樹祭(93年4月)で現在の上皇さまが植樹したリュウキュウマツの手入れをされた。緑の少年団や北部農林高校森林緑地科の生徒らが、パネル説明や手入れの介助などを行った。
式典後、パネルで説明した玉城光章君(12)=真壁小緑の少年団=は、「どのような植物が好きですかと聞かれ、ハイビスカスが好きですと答えた。緊張したが、優しく声を掛けてくれたのでとても話しやすかった」と語った。
また、手入れの介助をした島袋琉希さん(17)=北部農林高3年=は「北部農林で作られているアグー豚のことについて聞かれました。きょうの経験を生かして、残り少ない高校生活を頑張りたい」と述べた。
レセプションには、今年度の「ふれあいの森林づくり 国土緑化推進機構会長賞」を受賞した「美(か)ぎ島(すま)宮古(みゃーく)グリーンネット」の会長である下地市長も参加した。秋篠宮ご夫妻は15日、育樹祭式典に出席されるほか、火災で焼失した首里城の状況などを視察して帰京する予定。