官民で島民の健康支援/市と沖縄セルラー
宮古島健康PJ 来年1月から始動/会見で概要発表
「自分のカラダを測定して健康になろう!」-。宮古島市在住の60歳以上を対象に健康に関する各種データを計測する「宮古島健康プロジェクト」が来年1月6日から始まる。そのスタートを前に下地敏彦市長と沖縄セルラーの関係者が17日、市役所平良庁舎で会見を開き、プロジェクトの概要を説明するとともに多くの市民の参加を呼び掛けた。
会見では、事業者を代表して沖縄セルラーの山森誠司常務が同事業の概要を説明しながら、沖縄の健康長寿県復活を呼び掛けた。
宮古島におけるこのプロジェクトは、市内のauショップに健康測定機器を設置し、沖縄セルラーが提供する「JOTOホームドクター」アプリを活用して健康状態の計測を行い、データとして健康状態の見える化を行い、健康意識の向上を図る。
参加対象者は、市内に住む60歳以上。実証対象者数は100人だが、すでに30人ほどが登録を済ませているという。
auを利用していなくても参加は可能で、スマートフォンが必要だが、持っていない場合でもauが無料で貸し出しする。
今月27日まではプログラムの告知期間で、本事業は来年1月6日~3月8日までとなっている。
計測(収集)するデータは、基本チェックリスト25項目のほか、最新スマートウオッチ「GoBe2」を用いて摂取カロリー▽消費カロリー▽歩数▽心拍数▽睡眠時間▽ストレスレベル-など、8項目を測定する。
また、プロジェクト終了までの間には2週間に1回、auショップに来店して体組成計、血圧計での計測を行うとしている。
そのほか、期間中に継続して計測した参加者には3000円分の商品券がプレゼントされる。
会見で下地市長は、市の肥満率が男女とも全国・県の平均を上回っていることや、生活習慣病の死亡原因が約6割を占めるなど健康面の課題が深刻であることを訴えた。
その上で「自らの健康は自らで管理することが大切であり、この取り組みはそれを手助けしてくれる。市としても市民の健康についてしっかりと取り組みを進めていくが、市民も健康への意識をさらに高めてほしい」と呼び掛けた。