キビ操業を開始/宮糖伊良部工場
平均糖度13・36度/まずまずの滑り出し
宮古製糖伊良部工場(渡久山和男工場長)の今期操業が19日始まり、初日は386トンの原料サトウキビが搬入され、平均糖度は13・36度と、まずまずの滑り出しとなった。操業開始式で、宮古製糖の安村勇社長、下地敏彦市長(代理)ら関係者は陸上・海上の無事故・無災害を願った。
2019-20年産キビの収穫面積は970ヘクタール、原料処理量は前期と比べ約2000トン増の5万2000トンを見込む。トン当たりの平均価格は2万1209円。
この日の糖度は最高が16・50度、最低10・20度。基準糖度帯の13・1度以上は65%を占めた。操業日数は3月末までの100日超を予定。
開始式のサトウキビ投入では、安村社長、下地市長(代理)、宮古農林水産振興センターの長崎祐二所長、宮古地区トラック事業協同組合の奥濱貞夫組合長らが参加。一斉にベルトコンベヤーに向かってキビ束を投げ込んだ。圧搾機が本格稼働し、製糖操業の幕開けを告げた。
次いで安村社長らによる鏡開きで景気づけた。
安村社長は、県、市、農家に感謝の言葉を述べた上で「農家が丹精を込めて育てたキビなので、限りなく糖分を回収する。操業期間中は無事故・無災害のノンストップでやっていく。農家の努力に報いたい」と述べた。
下地市長(代読・松原清光市農林水産部長)は「今後の農家所得の向上につながる各施策に取り組んでいく」と強調した。