パトロール隊が発足
宮古島署 タクシー協会に委嘱
宮古タクシーパトロール隊が発足した。今年度内には市内を走るタクシー全車両の約200台に通報システムを兼ね備えたドライブレコーダーが設置される。19日、宮古島警察署の上運天幸徳署長が県ハイヤー・タクシー協会宮古支部の下地隆之支部長に委嘱状を交付。管内における犯罪抑止と地域の見守り強化に期待を込めた。
ドライブレコーダーは国の予算で設置される。車内外を写すカメラのほか、県警に瞬時に通報できるシステムを備える。事件事故に遭遇した場合は撮影した映像が証拠になる上に、パトロール隊の存在が広がることに伴う犯罪抑止力の高まりが期待されている。
すでにシステムが設置されたタクシーが管内で運行を始めている。今年度中には約200台の全車両がこのシステムを搭載したタクシーになる見通しだ。
下地支部長は「これまでは客の安全、安心が私たちの使命だったが、これからは地域の事件事故をなくすパトロールカーとしての役割を果たすことになる」と気を引き締め、「このシステムが広がれば犯罪の早期解決だけでなく、抑止にも効果を発揮すると思う。住みよい街づくりのため一翼を担いたい」と話した。