「市民に奉仕を」強調/宮古島市
仕事始めで市長訓示
市は6日、市役所平良庁舎で2020年の仕事始め式を実施した。下地敏彦市長による訓示が行われ、予想を上回る入域観光客数増加に対応する基盤整備や今年完成予定の市役所の新総合庁舎での市民サービスの拡充などを訴え、「市民に奉仕するという公務員の基本原則に立ち返りしっかりと頑張っていこう」と職員に協力を呼び掛けた。
仕事始め式で下地市長は冒頭、「宮古島はこれからが勝負の年。合併して今年で15年。その節目の年で新しい総合庁舎が完成する。新庁舎を中心に職員が一致団結して市民のためにサービスしていこう」と呼び掛けた。
14万㌧級の船が接岸可能となるバースが完成することについては、「年間300回以上の寄港が予定されている。ほぼ毎日クルーズ船が来る。観光客に宮古島に来て良かったと思われる印象を残すための受け入れ整備がこれから始まる」と述べる一方、「観光客に対してサービスをする前に私たちは市民に対して本当に宮古島に住んで良かった、これからも住み続けたいと思われる行政をすることが必要。市民の生活を豊かにして、観光客に来て良かったという気持ちを持ってもらう二つの課題を解決しなければならない」と訴えた。
インフラなどの整備については「水道も水道管が老朽化し、下水も多くの人が来島し、今の処理場では間に合わないと思われるため、今年から早急に整備を始めていきたい。そのほか、道路、公園、市民の生活に必要なことはしっかりとやっていかなければならない」と強調した。
最後に「皆さんの活躍によって宮古島市が大きく発展するかしないかの分岐点に立っている。この時期に集まっている皆さんが誇りを持ってそれぞれの分野で新しい年の新しい宮古島を作るという気概を持とう」と締めた。