伊良部大橋/上部工1000㍍を達成
2013年開通へ前進/記念式・駅伝大会で祝う
伊良部島-宮古本島間を結ぶ伊良部大橋の平良側上部工(道路部分)の距離がこのほど、1000㍍に到達し、伊良部大橋建設協議会(潮田博孝会長)は23 日、「1000㍍達成記念式」を同橋で開き、参加者約70人が、無事の達成を盛大に祝った。併せて、1000㍍地点を発着点とする記念駅伝大会が催され、選手らは、たすきに今後の順調な建設と無事故・無災害の願いを込めた。2013年に開通予定。
式では、発注者を代表して県宮古土木事務所の平良和雄所長が「伊良部大橋は平成18年の着工以来、工事は着々と進み、平成25年の開通を目指している。上部工1000㍍達成を喜びたい。記念駅伝大会では、マイペースで楽しんでいただきたい」とあいさつ。
次いで同事務所の宜保勝主幹が大橋工事概要を説明した。
引き続き平良所長らが、式典会場から1000㍍地点まで小走り、ゴールで「バンザイ」のポーズを披露した。
この後、記念駅伝大会が実施された。7チーム、42人がたすきをつないで健脚を競った。一喜一憂の結果、宮古土木事務所ヤングチームが優勝した。 表彰状を手にした大宜見圭太さんは「先輩と後輩が力を合わせたチームワークで、優勝できた。駅伝中は、大橋の早期完成を願った」と振り返った。
離島架橋の大橋は、総延長4300㍍。海中道路2本の計600㍍を除く上部は3700㍍。上部は1000㍍達成したことから、残りは2700㍍。橋の幅は8・5㍍。幅3㍍の車道が2車線、1・25㍍の路肩が左右に整備される。総事業費は320億円を見込む。国が9割、県1割の補助事業。
供用が開始されると、通行料が無料の一般県道の大橋としては、全国一の長さとなる。