カボチャ収穫が本格化
伊良部
高品質で豊作250トン見込む
宮古圏域ではトップのカボチャ生産量を誇る伊良部で、カボチャ収穫が本格化している。農家は繁忙期に入り、収量性の優れた品種「栗五郎」の収穫に追われている。仲宗根幸男さん(37)は8日、前日に続いてカボチャを収穫。「今の時期に収穫するのは1期カボチャ。前年1期の7トンと比べて3トン増の10トンを見込んでいる。高品質で豊作だ」と声を弾ませた。伊良部全体の2019年度生産量は前年より11トン増250トン、販売額は7500万円を見込んでいる。
県が2007年に宮古島市をカボチャの拠点産地に認定。その認定により宮古島産のカボチャは県内外で知名度がアップした。
カボチャの播種・収穫の目安は、1期が10月播種、1~2月収穫、2期が1月播種、4~5月が収穫。伊良部では農業の主力品目の一つとして、認定以前から定着している。
JAおきなわ伊良部支店経済課の池間敏一さんは、今期の1期カボチャについて「播種後に雨が少なかったことから発芽の不ぞろいや生育への影響が見られる」と分析している。
収穫されたカボチャは同支店の共同集荷貯蔵施設に搬入され選別後に箱詰めされる。8日は県外に完熟カボチャ8・6トンが初出荷された。
「栗五郎」は栗のようにほっくりとした食感と完熟の強い甘みが特徴とされる。宮古島の飲食店や家庭の食材として人気が高い。