キャンプシーズン到来
野球、陸上など定着/スポーツ協 相乗効果期待
スポーツキャンプシーズンの到来に伴い、今年も宮古島市に大学や実業団の野球、陸上部が続々と来島する。11日には第1陣として韓国の高校野球チームが宮古入りした。市や市スポーツ協会によると、今季は11日時点で野球が9、陸上は3団体がキャンプ入りする予定だ。スポーツ協会の砂川恵助会長は「レベルの高い選手のプレーや練習を見ることは宮古の子どもたちにとって刺激になる」と相乗効果を期待し、「スポーツを通して地域の活性化を図りたい」と話した。
宮古島は近年、大学や実業団野球部の春季キャンプ地として定着。温暖な気候や球場の多さが人気だ。最近では高校が長期合宿を組むケースも増えている。
今季は11日に来島した韓国の高校野球チームのほか2月に▽日本通運▽平成国際大学▽流通経済大学▽東海学院大学▽関西国際大学-が宮古入りする予定。3月には国士舘大学、東日本国際大学、青森大学が来島する。市民球場ほか下地、城辺の球場をフルに使う。
陸上のトレーニングで宮古島を選ぶ実業団も増えている。駅伝や長距離の選手が多い。温暖な気候の中での走り込みはけがの予防になるほか、交通量の少なさが主な利点に挙げられている。トレーニング室を備えた全天候型陸上競技場など施設の拡充も大きい。
今季はすでにキャンプ入りしている三井住友海上のほか、順天堂大学、実業団のセレスポが予定。団体ではなく個人や複数人で訪れて走り込む選手もいる。
市スポーツ協会では、施設整備を含めて万全な受け入れ態勢を敷く。砂川会長は「前年度より施設は使いやすくなっており、受け入れ準備は整っている」と練習環境の向上を挙げ、「これからもどんどん来てもらえるように協会として取り組んでいきたい。多くの団体のキャンプを受け入れながら、スポーツの振興だけでなく、経済の振興、地域の活性化も併せて図っていきたい」と意欲を見せた。