旅客数が180万人超/宮古空港19年
前年比4万人増 過去最高更新/本土直行便拡充など要因
2019年(1月~12月)に宮古空港を出発・到着した旅客数は180万3485人で前年に比べ4万3305人の増となり、過去最高を更新したことが県宮古空港管理事務所(宮古島市空港課)のまとめで分かった。本土直行便の拡充をはじめ、那覇-宮古も順調な伸びを見せて実績を押し上げた。5月からの福岡-宮古路線期間運航、生活路線の那覇-宮古の増便や観光が好調なことから初の180万人台に達した。
19年の月別旅客数で最も多かったのは、8月で17万2307人。続いて10月の16万8734人、3月の16万6686人などとなっている。大きく前年実績より減少した8月は台風接近に伴う欠航があったことが減少の要因と考えられる。増加幅が最も大きかったのは1万4853人増加した5月。次いで1万2606人増の3月、1万1944人増の10月となっている。
19年は本土直行便では全日空(ANA)が運航する中部(名古屋)、関西便に加えて5月からは期間限定で福岡便も運航した。一方、チャーター便については3月に開業した下地島空港への就航などもあり、宮古空港への運航は無かった。
宮古空港では近年の観光客増加に対応するため、ターミナルビルの西棟となる搭乗待合室側の1階部分を661平方㍍、2階部分を550平方㍍、東棟となる到着口手荷物引渡場側の1階部分を190平方㍍、2階部分を159平方㍍増築する工事に着手しており、供用開始は20年9月からを予定している。
それにより西棟2階搭乗待合室の座席数は現在の410席から160席増えて570席となる。また東棟1階の手荷物引渡場では手荷物が運ばれてくるターンテーブルが現在の33・6㍍から約14㍍延伸され、対応能力が強化される。