無災害願い一斉放水
防災への決意新たに/令和初 市消防出初め式
2020年宮古島市消防出初め式が12日、市消防本部(来間克消防長)で行われた。多くの消防職員や消防団員らが参加。救出訓練の実演や一斉放水訓練など、日頃の訓練の成果を披露し、無災害の1年を願った。令和に入って初の出初め式。
宮古高校吹奏楽部の演奏に合わせて消防職員と消防団員の計95人が堂々と入場行進した。
特別点検では、下地敏彦市長、県消防協会宮古地区支会の前川尚諠支会長、一日消防長でミス宮古島サンゴの小松里紗さんが、隊列を組んだ消防職員や消防団員の服装を確認、点検した。
消防車や救急車の点検が行われ、各車両とも正常な稼働が確認された。
式典で、下地市長は「消防職員と消防団員の皆さんは、昼夜を分かたず消防・防災活動の尽力に感謝している。今後とも心身の鍛錬、技術の錬磨に努め、市民の厚い信頼と期待に応えるよう強く望む」と式辞を述べた。
玉城デニー県知事(代読)は、昨年10月に起きた首里城火災などを踏まえた上で「消防防災体制の一層の強化のため、消防防災ヘリの導入や大規模災害発生に備えた広域的な消防応援体制の構築等に取り組んでいるところである」と祝辞。
市議会の高吉幸光副議長、県消防協会の松田進会長(代読)がそれぞれ祝辞を述べた。
一日消防長の小松さんは「私も本日の体験などを踏まえ、救急車の正しい利用方法や防火思想の啓蒙(けいもう)など、今後の活動を通して市民に伝える」と気持ちを新たにした。
幼年少年防火クラブの福里保育園、あさひっこ保育園、あけぼの保育園の園児たちが、元気はつらつと演舞を繰り広げた。大勢の保護者や市民などは大きな拍手を送り激励した。
出初め式は、消防業務に対する市民の理解と信頼を深めるとともに防火思想の普及を啓発することを目的に実施された。