豚コレラ防疫支援を報告/県建設業協会
知事「深く感謝したい」
【那覇支社】県建設業協会(下地米蔵会長)は27日、県庁に玉城デニー知事を訪ね、沖縄本島内のうるま市や沖縄市で相次いで発生した家畜伝染病「豚コレラ(CSF)」の感染拡大を防ぐ防疫対策への支援活動を25日に完了したと報告した。玉城知事は「各種防疫作業に昼夜分かたず誠心誠意協力いただき、深く感謝したい」と述べた。
県は、CSFの発生を受け、同協会と2013年に締結した防疫協定に基づいて8日に協力要請を行った。同協会では、加盟する建設会社103社から従業員ら延べ750人を動員。4交代の24時間態勢を整えて、25日までの18日間にわたり、埋却地の選定をはじめ、掘削から埋却まで関連する支援業務に従事した。
下地会長は報告で、「消毒作業から出た汚染物品などの埋却を含め、全ての埋却活動を25日に終了した」と同協会の活動が無事に終わったことを述べた
玉城知事は「現場状況での臨機応変な対応が求められる中、同協会の迅速な行動と協力により、円滑に防疫処置が進めることができた」と語った。
その上で、「CSFの感染拡大防止については、引き続き予断を許さない状況にあるが、県は養豚生産者の思いに寄り添いつつ、早期の終息と今後の感染防止に向け、関係機関と一体となり総力を挙げて取り組む」と決意を述べた。
このほか、同協会の担当者から、豚コレラ防疫対策に関わる活動業務に取り組んだ実施内容の概要も説明された。