社会・全般
2020年1月29日(水)8:56
「バカス紙」を卒業証書に/3企業が市教委に1800枚分寄贈
宮古島産サトウキビのバカス(搾りかす)を原料にした紙を卒業証書として使ってもらおうと、キャステム(戸田拓夫社長)など3社が28日、バカス紙約1800枚分を市教育委員会に寄贈した。
寄贈したのはキャステム、パニパニファームキャステム(木村仁社長)、COT協進(友利正治社長)。同日、市役所城辺庁舎で行われた贈呈式に友利社長が参加し、宮國博教育長に手渡した。
友利社長は「宮古島産のバカス紙を卒業生分、お持ちした。循環型社会の実現に寄与できればうれしい」と語った。
受け取った宮國教育長は「大変ありがたい。卒業証書にこだわりを持つ学校もある。宮古島産の卒業証書を受け取る子供たちは幸せだ」と礼を述べた。
宮古地区で今年3月に幼・小・中を卒業するのは計1736人という。一部の学校ではすでに卒業証書を発注しているが、それ以外の学校で寄贈されたバカス紙を使用する予定。
今回寄贈された卒業証書用バカス紙は、宮古製糖伊良部工場のバカス3㌧を譲り受けて製紙されたという。