「近くの保健所に相談を」
新型肺炎で知事が呼び掛け
【那覇支社】玉城デニー知事は31日、県庁で定例会見を開き、新型コロナウイルス感染症対策について県民へのメッセージを発表した。玉城知事は「中国の武漢市へ渡航歴があり発熱とせきなどの症状がある人や、渡航歴と症状のある人と接触した方は、近くの保健所へ電話で相談してほしい」と呼び掛けた。
玉城知事は「県民と同様に、観光客や観光事業者の健康と安全を守ることを第一に考えている」と述べた。その上で、中国において国外への団体旅行が禁止されたことに伴う観光産業への影響につていは「航空会社、旅行会社などに対する聞き取り調査などにより実態の把握に取り組んでいる」と説明した。
同日の会見では、記者団から首里城火災などについての質問も出た。玉城知事は、県警が「出火原因を特定できなかった」と発表したことについて「消防の発表も注視していきたい。今後設置する第三者委員会で、再発防止の観点から管理体制の在り方についてしっかりと検証検討を行っていきたい」と語った。
管理者としての責任については「当然、管理者としての責任は認識している」とした上で、「どのように再発防止につなげていくのかということに重点を置いて取り組んでいくべきであろうと考えている」と強調した。
6月7日に投開票される県議選については「一義的には選挙に立候補される方のこれまでの活動内容の評価が下されるもの」との認識を示し、「私の政策に対する理解と協力いただける方々で県議会与党を構成していただければと思っている」と語った。
県内で発生していた豚コレラ(CSF)で被害を受けた農家などへの支援については、家畜伝染病予防法に基づく手当金の交付などを行う考えを示した。