教育・文化
2020年2月6日(木)8:55
卒業証書とはがきを手作り/福嶺小
苧麻原料に紙すき体験
福嶺小学校(下地辰彦校長)は5日、苧麻紙すき体験活動を行った。3~6年生の13人がはがきや卒業証書作りに挑戦。「きれいにできた」などと話しながら作業に没頭していた。
宮古島市出身で琉球大学教育学部准教授の仲間伸恵さんが講師を務め、児童たちに紙すきの手法を丁寧に教えた。
原料の苧麻は前日に細かく切ってから煮詰めて一晩寝かせた。この日は木づちでたたいて繊維をほぐした後、道具を使って形や厚さを整えた。
中には花びらや葉っぱを加えて、色鮮やかに仕上げる児童もおり、工夫を凝らしたはがきを完成させた。
同校は宮古上布の原料となる苧麻を校内で栽培しており、児童たちが水やりや刈り取りを行うなど年間通した活動を実施している。
砂川伊吹君(6年)は「卒業証書は紙のサイズが大きいので、きれいに整えるのが難しかった。卒業式では自分で作った卒業証書をもらえることを楽しみにしている」と笑顔で話した。