6年で1万8000本植栽/美ぎ島グリーンネット
初期の木は大きく育つ
宮古森林組合のまとめによると2005年に活動を開始したボランティア組織「美ぎ島宮古グリーンネット」の昨年まで6年間の植栽本数は、1万8710に上った。面積は4万5924平方㍍。活動には延べ、2753人が参加した。初期のころの木は大きく育ち、畑地防風林の役目を果たしている。
美ぎ島宮古グリーンネットは、生活インフラや農作物に甚大な被害を与えた台風14号(03年9月)をきっかけに、市民の手で台風に強い島を作ろうと発足した。
第1回の活動は05年9月に狩俣の間那津で行われた。樹種(本数)はブッソウゲ(234本)、テリハボク(378本)、イヌマキ(94本)、シークワーサー(21本)。これらの木は現在2~3㍍に育ち、作物を風害から守っている。道路沿いではブッソウゲが花を咲かせ、目を引く。
植樹と下草刈りなどを合わせた6年間の活動回数は、30回。場所は城辺保良、伊良部池間添、城辺吉田、上野宮国、下地積間、平良添道、同宮原、同大浦など広範に及ぶ。樹種は約35種類で、フクギやヤブツバキ、モクタチバナ、アダンなどなじみの木が多い。
宮古森林組合の與那覇巖常務は「台風14号の記憶は、まだ新しい。ボランティアで活動している会員の島を思う気持ちはうれしい。もっと多くの市民に参加していただきたい」と呼び掛けた。
1月7日現在の個人と団体を合わせた会員数は477。個人1口会費は年額2000円、団体が同1万円。会費は、苗代などに充てられている。
問い合わせは美ぎ島宮古グリーンネット(電話0980・73・8191)まで。