座喜味氏、県議選出馬へ/保守分裂の可能性高まる
【那覇支社】6月7日投開票の県議選で7日、現職で宮古島市区選出の座喜味一幸氏(70)が出馬の意向を固めたことが分かった。座喜味氏は、本紙の取材に対し「1月13日に後援会の役員会から出馬要請を受け、市民団体からの打診などもあった。6日、後援会に対して出馬の決意を示した」と語った。正式な出馬表明は、3月中旬をめどに行う。県議選は、保守分裂の可能性が高まった。
座喜味氏は、「現職でもあり、自民党でやってきたし、県議会でも自民会派で活動している。支持者も、(われわれが)自民党だと思っている。自民党への公認願いの申請を出すことに、後援会でも一致している」と語った。
また、「離島振興や農林水産物の輸送費低減などで頑張ってきた。新しい沖縄振興計画の策定で重要な局面でもあり、『出馬すべきだ』との声が強かった」と述べた。
保守系から複数の候補者が出ることについては、「前回の県議選もそうだったが、保守で2議席を取るスタンスで戦う。保守分裂ではない」と強調した。
座喜味氏は、2017年の宮古島市長選で下地敏彦市長と対立する候補を推して自民党を離党。その後、県議会の自民党会派に復帰している。県議選に向けては、宮古島市議会議員の棚原芳樹氏(56)が自民党の公認を得ており、保守票の動きが注目される。