亀濱氏、出馬の意向/県議選
「オール沖縄」分裂の様相
6月7日投開票の県議選で、現職で宮古島市区選出の亀濱玲子氏(66)は8日までに、出馬する意向を固めた。取材に「やりたいことが道半ば。宮古島のためにもっと頑張りたい」と決意を語った。ただ、亀濱氏の意向を受けて、支持基盤となる宮古の「オール沖縄」陣営は候補者選考作業を事実上断念するなど分裂の様相を強めている。亀濱氏は「厳しいハードルだが、一本化はしたいと思っている」と強調し、正式出馬表明に向けて関係方面に働き掛けていく考えを示した。
亀濱氏は8日、報道陣の取材に応じた。2期目の出馬に向けて「命と暮らしを守りたい。そのためにも離島はもっともっと大事にされるべきだ」と述べ、環境や福祉、教育などすべての分野において離島格差解消に努める意欲を見せた。
候補者選考作業中の意向表明については「現職として議席をどう守るのか。これは私の責任であり、これ以上待つのは得策ではないと考え、(候補者を選ぶ)協議会にテーブルに載せてほしいと申し出た」と、この間の経緯を説明した。
候補者の選考作業が「ここまで長引くとは思っていなかった」とも述べ、自身を推す後援会や支持者の声に応えるという形で意思表明を決断したという。
分裂の様相を見せるオール沖縄陣営については「出馬表明には5人の市議に同席してもらいたいと思っている」と期待。「私一人で何かができるというものではない。私のバックボーンであるオール沖縄や各方面と相談する」と話し、一本化にこだわりを見せた。