「辺野古に新基地造らせない」/県議会開会
玉城知事が所信表明で
【那覇支社】県議会(新里米吉議長)の2月定例会が13日開会し、玉城デニー知事は総額7514億円の2020年度一般会計当初予算案を含む計79議案を提出した。所信表明で玉城知事は「辺野古に新基地は造らせないという公約の実現に向け、今後も諦めず、ぶれることなく、全身全霊をもって県民の思いに応えていく」と、移設阻止に向けた決意を新たにした。
玉城知事は20年度の県政運営の重点テーマに、▽新時代沖縄の挑戦▽沖縄らしい優しい社会へ▽人口減少の克服と魅力ある地域社会の形成へ▽県民一人ひとりに豊かな人生を▽県民の生命と暮らし、美ら島の自然と文化を守る▽平和の発信・継承と世界に広がるウチナーネットワークの形成-の6項目を掲げ、沖縄振興を力強く推進する施策に取り組むとした。
離島振興については「離島の諸課題を把握して条件不利性を克服するため、IT環境の拡充による情報通信格差の是正をはじめ、交通・生活コストの低減、教育、医療、福祉等の定住条件の整備、離島地域の特色や魅力を生かした産業の振興に取り組む」と述べた。 さらに、下地島空港については「周辺用地も含め、民間事業者のノウハウなどを活用したさらなる利活用を促進する」と強調した。
昨年10月に焼失した首里城については「1日も早い復旧・復興に全力で取り組む」とした上で、防火設備の強化や安全性の高い施設管理など、再発防止に向けて取り組む考えを示した。
2月定例会に提出された79議案の内訳は、予算案35件、条例案33件、議決案9件、同意案1件、承認案1件。会期は3月27日までの44日間。代表質問は20、21、25日の3日間、一般質問は26~28日、3月2日の4日間。