「CIQ」施設が着工/クルーズ船
税関、出入国、検疫に対応
クルーズ船で来島する外国人に対応するための税関、出入国審査、検疫を行う平良港旅客受け入れ施設(CIQ)の起工式が14日、平良荷川取の建設現場で行われ、長濱政治副市長や工事関係者が工事の安全を祈願した。
旅客受け入れ施設は当初、世界最大のクルーズ船運営会社のカーニバル・コーポレーション&PLCが整備する予定だったが、整備場所をめぐって折り合いが付かない状況。平良港北防波堤に国が整備しているクルーズ船専用バースが今春供用開始予定で、間に合わせるために市が整備することになった。
建物は1500平方メートルの鉄骨構造の平屋で工期は3月29日まで。施工は古波蔵組(古波蔵太志社長)で建設費は3億6100万円。隣接して300平方メートルの観光案内施設も建設する。
長濱副市長は「クルーズ船は大型化がトレンド。大型船が接岸できる岸壁の工事が着々と進んでおり、それを受け入れる施設と観光案内施設ができることは宮古島の観光に大きなインパクトを与える」と期待した。
また市が整備することについては「カーニバル社との話し合いが進まないので、とりあえず市が整備することになった。協議を継続し、カーニバル社、国と折り合いを付けたい」と話した。加えて県内で新型コロナウイルス感染者が出たことには「非常に残念」と話した。