前年比1万7000人減/1月入域観光客数
新型肺炎影響 今後もさらに
市観光商工部がこのほど発表した2019年度における1月の入域観光客数は4万7748人となり、前年同月比で1万7884人減となった。また、1月までの10カ月間の累計でも2万1803人減となっている。今後も新型肺炎の影響で2月は大型クルーズ船の就航はゼロとなり、空の便の下地島-香港便も現在は運休となるなど、宮古観光を取り巻く環境は厳しさを増していることから、19年度の入域観光客数は前年度に比べて大幅に減少する見込みとなっている。
19年度は、上半期の段階でも、大型クルーズ船の寄港回数が大幅に減ったことから、前年度比で6万7042人減となっていた。
同部では、下期の寄港予定回数は前年度を上回っていることや空路が引き続き好調だったことを踏まえて「(19年度は)下期で十分に挽回できる」としていた。
実際に下期は10、11、12月とも対前年度実績を上回るペースで推移したが、1月は空路が順調に好調を維持した一方で、海路の入域客が、クルーズ船の寄港回数が前年1月の13回から3回に減ったことで、2万2313人減となったことが響いた。
1月における新型肺炎による寄港中止は1回のみだったが、2月は当初予定していた13回の就航予定がすべてキャンセルとなっている。
さらに、12日からは空の便も香港エクスプレスの下地島-香港路線が新型肺炎の影響で運休となり、新型肺炎の影響は拡大している。
今後について、同部では「前年は2月だけで約2万人いたクルーズ船の入域客が今年はゼロになるし、収束の兆しも見えない中で3月以降もどうなるのか心配。空路についても新型肺炎患者の県内初確認が個人旅行者にどう影響するか現段階では分からない」と話した。