教育の充実と発展を/市民大会
学力向上へ実践報告/「模範」「功労」で4人表彰
2019年度「宮古島市の教育を語る市民大会」(主催・市教育委員会)が16日、市未来創造センター多目的ホールで行われた。多くの市民が駆け付け、市教育委員会の担当者から学力向上についての実践報告などの説明を受けたほか、模範児童生徒として松堂彩香さん(北小6年)と洲鎌太陽さん(下地中3年)、砂川朝博さん(宮古高校2年)、社会教育功労として新城美津枝さんに表彰状が贈られた。
同大会は教育に対する市民の関心と理解を一層深めるとともに、家庭、学校および地域社会の連携の下、市民全体で教育に関する取り組みを推進し市の教育の充実と発展を図る目的で開催。
開会行事では、主催者を代表して宮國博教育長が、市の行ってきた小中一貫校である伊良部島小学校・中学校の開校、小中学校全教室へのクーラー設置、吹奏楽器の整備などの事業を紹介。また、「大会を通して一人でも多くの市民が子供たちのより良い教育と生涯学習について考え、推進する機会となるよう願っている」と述べた。
来賓あいさつで下地敏彦市長が「教育をめぐる情報は刻々と変化している。次世代を担う子供たちの健全育成に向けた取り組みは市の将来を大きく左右する。学校、家庭、地域、行政が一体となって取り組んでいく必要がある。市民の理解と協力をいただきたい」と述べたほか、市議会の山里雅彦議長も登壇し、教育の発展に期待を込めた。
学力向上推進の実践報告では成果として、▽全国学力・学習状況調査で小学校は国語が初めて全国平均正答率を上回り、中学校では国語と数学が目標の全国平均正答率との差5ポイント以内を達成▽学校支援訪問を全小中学校で行い、学校課題の解決や授業の指導方法工夫改善について積極的な支援を実施▽各学校の特色ある学力向上の推進が図られ教師の授業改善へと結びついた-ことなどを紹介した。
一方、学校の課題と対応策として、▽主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善▽幼小連携、小中連携など校種間および学校間の連携▽学力向上推進に係る保護者や地域との連携-を上げた。