危険箇所を総点検
年度末現場パトロール/建設業労災防止協分会
建設業労働災害防止協会県支部宮古分会(長田幸夫分会長)の年度末建設現場合同パトロールが19日、市平良西里の市役所総合庁舎建設現場であった。分会の安全指導員や労働基準監督署の職員らが危険箇所の有無や安全対策が十分に講じられているかなどを調べながら労働災害防止を呼び掛けた。
宮古建設会館で行われた出発式で長田分会長は「建築は技術を持った人々の集団で業界と情報交換して支え合ってきた。しかし人手不足の関係から本土、沖縄本島、外国人労働者に頼っている現状で情報も伝わってこない。会社は労働者の賃金を支払うことだけでなく、朝出社してきた同様の姿で家庭へ送り届ける義務がある。特に初心者労働者には技術面だけでなく安全教育もしっかりしてもらいたい」とした上で「危険箇所を総点検して安全指導してほしい」と述べた。
宮古労働基準監督署の小池雅弘署長は「建設工事は高所作業や重機、クレーンなど大型機械を使用する作業が多い。下請け業者が混在し、工事内容が日々変化しているため、他の業種に比べ危険度が高い。パトロールでは墜落・転落、建設機械・クレーン、倒壊・土砂崩壊の三大災害防止対策を中心に確認してほしい」と呼び掛けた。
同パトロールは、完工時期で気象条件等による工期の遅れから、施工上無理な工期になりやすく、安全衛生管理活動が低調になり労働災害の発生が懸念されることから、この時期に実施している。