市、40・7%で過去最高/特定健診18年度受診率
地区別は上野がトップ/最低は伊良部、40%届かず
宮古島市における2018年度の特定健診の受診率は40・7%となり、同健診がスタートして以来、過去最高となった。前年の17年度は県平均を大きく下回る35・5%だったことから、受診率の低迷が心配されたが何とか持ち直した格好だ。旧市町村別では、例年受診率の高い上野がトップ。最も低かったのは伊良部で5地区の中で唯一、40%に届かなかった。宮古はすべての地域とも国の定める目標値(60%)に届いていない。
市の受診率は、2014年度から40%前後で推移していたが、年度は個別健診を実施していた民間医療機関が1カ所減ったことなども影響して大幅に落ち込んで35・5%となり、県平均をも下回っていた。
市国民健康保険課によると18年度は、個別健診の民間医療機関が1カ所増えたこともあり、前年度に比べて受診率が大きく向上して2回目の40%台になったとしている。
地域別の受診率では、上野が最も高く46・4%。次いで、下地43・3%、平良41・2%、城辺40・7%となっている。
同制度がスタートしてから地区内でも受診率が低い数値で推移している伊良部は今回も唯一、40%に届かず33・7%で最下位となった。
ここ数年の同地区の受診率は上昇傾向にあるが、ほかの4地区に比べると、受診率は低いままとなっている。
伊良部の行政区別では、伊良部(45・5%)と国仲(45・0%)が40%を超えている一方で、全体で見ると佐良浜地区(前里添、池間添)が低くなっている。
同課によると、18年度も例年同様に対象となる60代は会社を定年直後の対象者も多く受診率は高めだが、40、40代の働き盛り世代の受診率は依然として低いという。
また、若い世代についてはIターンで宮古に住む人たちの受診率は高いが、もともと宮古島に住む若い世代の受診率が低い傾向が続いているとしているとし、積極的な受診を呼び掛けている。