木彫り「赤龍」完成
チェーンソーだけで製作
都築康孝さん
チェーンソーアーティストの都築康孝さん(41)=石垣島在=が2月26日から、市熱帯植物園前のパーラーレッドドラゴン店頭で製作を進めていた木彫り赤龍(せきりゅう)の置物が28日、芸術性の高い風格で完成した。迫力に満ちあふれる圧巻の逸品だ。誰でも鑑賞自由。
チェーンソーだけで彫りの深い浮き彫りで製作した。材質はリュウキュウマツ。完成した木彫り赤龍は150センチ、最大幅90センチで、重さは約150キロと推定される。
木彫り龍の大部分は塗料の一つ、オイルステインを塗り木目を引き立たせた。この塗料は防腐剤の役割があるとされる。塗料によって赤龍に生まれ変わった。
赤龍は体のうねりに迫力があり、目は力強く、大きな3本のカギ爪が特徴の一つ。繊細に彫り上げられた一つ一つのウロコが鑑賞する人の視線を引く。
パーラーレッドドラゴンを経営する会社プロザウスの松吉秀樹代表が、都築さんに木彫り赤龍置物の製作を依頼した。都築さんは28日の完成後、石垣島へ戻った。
松吉代表は「都築さんは、木彫りの龍を製作したのは今回が初めてと言っていた。本人はイメージ通りの完成だと評していた。今後都築さんが宮古島への出張仕事が増え、市民との交流が深まっていくことに期待する」と願った。
その上で「縁起の良い龍が完成し、とてもうれしい。今後立派な台座を作り飾る」と笑顔で話した。
問い合わせは、パーラーレッドドラゴン(電話090・8668・9036)へ。