販売額8000万円の豊作/19年度伊良部カボチャ
収量も前年度上回る
伊良部の2019年度カボチャの収穫がほぼ終了し、収量257トン、販売金額8000万円を達成する見通しとなった。収量・販売金額ともに前年度を上回る豊作に恵まれた。
宮古地区営農振興センターによると、19年度伊良部カボチャの目標計画は、収量250トン、販売金額7500万円。今年度は豊作の好転により、当初の目標計画と比べると収量は7トン増の257トン、販売金額は500万円増の8000万円を見込む。最終実績は3月中にまとまる予定。
伊良部産のカボチャの播種・収穫の目安は、1期が10月播種、1~2月収穫、2期が1月播種、4~5月収穫。19年度のカボチャ収穫実績は、昨年の2期産と今年に入ってからの1期産を合わせた収量・販売金額を集計したもの。
伊良部は、宮古地区(多良間を含む)ではカボチャ生産の先進地とされる。18年度の宮古地区の全収量は478トンで、このうち伊良部の収量が239トンあり、全体の50%を占めた。伊良部ではカボチャは農業の主力品目の一つ。
主な品種は「栗五郎」。中身は栗のようにほっくりとした食感と完熟の強い甘みが特徴とされる。宮古島の飲食店や家庭の食材として人気が高い。
JAおきなわ伊良部支店の平良明憲支店長は「1期産のカボチャは前半が少雨傾向で心配されていた。その後、生産農家の肥培管理の努力によって目標計画以上に達成できた」と生産農家に感謝の意を表していた。