「住民生活の安全顧みない」/ミサイルいらない会
発射台車両搬入で緊急抗議声明
ミサイル基地いらない宮古島住民連絡会(仲里成繁代表)は4日、市内の教会で会見し、宮古島への陸上自衛隊配備計画に伴い、前日に地対艦・地対空ミサイル発射台車両が搬入されたことに対して、住民や住民生活の安全を顧みない搬入と設置に強く抗議し反対する緊急抗議声明を出した。
仲里代表は「基地のありようがミサイル基地ということで戦争ができるような体制づくりだと強く感じている。基地はほぼ完成に近づいている。そういった状況でも市から市民に対する説明がないのは非常に残念な気持ちだ」と話した。
岸本邦弘さんは「ついにミサイルの車両が配備され、着々と防衛省の計画が進められている。地域住民にリスクがまったく説明されていない。市長が受け入れたんだから市民も受け入れたわけではない。(宮古島から)ミサイルを発射したら、逆に攻撃を受ける可能性のリスクを受け入れた市長が説明しないということは住民を無視していること。市民が逃げまどう状況になった場合の責任は市長が負うのか」と強く憤った。
このほか、別のメンバーもそれぞれ思いを述べた。
声明では宮古島市にさえ通知せず、住民の目に触れないように地対艦、地対空ミサイル搭載車両と関連の軍事車両が搬送されて、千代田の基地内に搬入されていると指摘した。また、弾薬は搬入していないとする防衛省の説明を「信じるわけにはいかない」と断じ、「千代田の基地への地対艦・地対空ミサイル(誘導弾)車両の搬入と千代田、保良をはじめ、宮古島への軍事施設建設に断固反対し抗議した。
抗議声明は安倍晋三内閣総理大臣、河野太郎防衛大臣、田中利則沖縄防衛局長、田中広明宮古島警備隊長宛て。