居場所づくりに全力/放課後児童クラブ
開園時間の前倒しも
新型コロナウイルスの感染予防対策に伴う学校の休校(休業)で、市内の放課後児童クラブが対応に追われている。児童の預け先がない保護者負担を軽減するために、開園時間を前倒しにしたり、入所児童の検温をしたりして子どもたちの居場所を確保している。
市未来創造センター北側に隣接する「放課後児童クラブティダっ子学園」の開園時間は通常正午から午後7時だが、学校の休校を受けて、「午前8時から午後6時」に変更している。
4日午前、園には人もの児童が登園し、元気よく遊んでいた。お昼になると持ち寄った弁当を広げ、遠足気分で楽しんでいた。
西辺小学校6年の屋所正人君は昼食のチャーハンを自分で作ったという。「作るのが大好きだから」とにこり。「学校の友達に会えないのは寂しいけどここで遊べるのは楽しい」と話しながら自慢のチャーハンをおいしそうに頬張った。
久松小学校6年の平戸凰雅(おうが)君は「もしこのまま学校に行けないのなら寂しい。小学校を卒業したら別々になる友達もいるので、最後の思い出をつくりたい。めっちゃ学校に行きたい」と一日も早い学校の再開を期待していた。
学童保育に関しては、できる限り子ども同士が接触しないよう求める国の通知が出ているが、この園の人数ではそうもいかない。同園を運営する沖縄こどもみらい創造支援機構理事長の新城宗史さんは「そうなると子どもたちを受け入れることができなくなる」と困惑気味に話し、現場の実態に即した対策を期待した。
同機構は、放課後児童クラブのほかに児童館も運営している。ただ、いつもはにぎやかな児童館は休館扱いに。「保育に携わる者としては寂しい限り。支援を必要としている子どもがたくさんいる。何もしてあげられないのがもどかしくて仕方がない」と話した。