宮古BP収穫始まる/かぎすま宮古
今期80㌧見込む/健康食品や化粧品に使用
かぎすま宮古(吉田八束代表)によるタチアワユキセンダングサ「宮古ビデンス・ピローサ(BP)」の収穫が5日、城辺地区の畑で始まった。同社と契約している生産農家らが鎌で宮古BPの刈り取りを行った。この日は雨天の中、2カ所の畑で約350㌔を収穫した。収穫された宮古BPは同社の工場に運ばれ、作業員たちによって加工され、出荷される。今期は80㌧の収穫を見込んでいる。
宮古BPは、農薬や化学肥料などを一切使わず、畑を管理し、安全性に気を配って製造されている。健康食品や化粧品として使われていて、機能性表示商品として消費者庁から受理されている。
同社などで構成する「むさしのイミュニティーグループ」は市がエコな取り組みを評価するエコアクション・カンパニー認定制度でシルバースターに認定された。
また、宮古BPのエキス粉末が難病である「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」の進行を抑制する効果があることをこのほど、日本大学が研究で実証したと発表した。
同大学によると神経疾患の病態解明のほか、その予防薬や治療薬の開発につながる可能性もあるという。
仲間真司工場長代理は「畑の栽培面積は毎年、伸び続けている。宮古BPは品質や効能についてもまだ、未知の領域があると思う」と期待した。
生産農家の立津明春さんは「昨年から宮古BPの栽培を始めたが、キビより反収(10㌃当たり収量)が良かったので手応えを感じた。今年は畑を40㌃に広げた」と話した。