2議案の審議結果答申/市景観審議会
佐和田のホテルは原案同意
市景観審議会(池田孝之会長)は5日に市役所平良庁舎で、2月25日に実施した2019年度第3回審議会の審議結果(2議案)を下地敏彦市長に答申した。伊良部佐和田のホテル建設については原案同意とし、平良西里で計画されている「宮古島コンドミニアムホテル新築工事」については、継続審議としている。
審議結果を受けた下地市長は「しっかりと審議して、答申してくれてありがたい。付帯意見で指摘された部分を考慮することは大切。今後、再調整を図った上で進めていきたい」と述べた。
答申では、原案同意となった佐和田のホテルについては、景観計画区域内における適切な配慮が行われたことが認められ、北側の保安林から連続した既存緑地の維持保全の方針について事務局と再調整を求めている。
継続審議となった西里のコンドミニアムホテルについては、周辺環境への圧迫感の軽減ならびに配慮として、建物の配置および向きを再検討するなど、周辺景観になじむ工夫が求められた。
さらに、進入道路が狭隘(きょうあい)で宿泊客の往来に伴う交通量の増加が見込まれるとして、交通安全対策ならびに利用者に対する注意喚起も求めている。
同審議会ではこの2項目の付帯意見について事務局との協議を求めている。
継続審議となった議案について、庄司優副会長は「申請者は収益性を求めて部屋数を減らしたくないと思うが景観への配慮を含め、もう一つ付加価値を付ける配慮が足りていない。長い目で見てこのホテルに泊まって良かったと思えるような施設にすることが大切」と話した。