新年度予算は36億円/多良間村一般会計
前年度比9億円の増/新規に新造フェリー建造
【多良間】多良間村の2020年度一般会計当初予算案は総額で36億2700万円となり、前年度当初予算(26億4500万円)に比べ9億8200万円(37・1%)増加した。村は増加の要因として、新規事業の新造フェリー建造や堆肥センター格納庫整備、コンテナハウス(2棟)設置などを挙げている。同予算案は10日開会予定の同村議会(森山実夫議長)3月定例会に提案する。
歳入に占める自主財源(村が自主的に収入できる財源)7億8000万円(構成比21・5%)、依存財源(国、県からの交付金など)は28億4700万円(同78・5%)で、依然として国や県に頼らざるを得ない厳しい財政状況だ。
歳入のうち、自主財源の柱となる村税は前年度比200万円減の8700万円、依存財源の地方交付税は前年度同額の9億5000万円、国庫支出金は3600万円減の5億4400万円、県支出金は5億9700万円増の9億7900万円、村の借金に当たる村債は4500万円減の2億2800万円となっている。
歳出を項目別で見ると、総務費が最も多く16億3800万円、次いで▽農林水産業費9億3300万円▽教育費1億9800万円▽民生費1億6500万円▽土木費1億5500万円-などとなっている。
公債の償還や利子の支払いに充てる公債費は2億6100万円で、予算全体に占める構成比は7・2%。
新規事業のフェリー建造事業は、多良間-宮古を結ぶフェリー「たらまゆう」に代わる新造船。全長約67㍍、総トン数499㌧以内、積載重量約210㌧、航海時間は2時間以内を見込み、現行より5分間短縮される。21年12月の運航開始を目指している。