業者側が訴訟を通知/多良間村議会一般質問
製糖工場建設の費用問題
【多良間】多良間村議会(森山実夫議長)3月定例会の一般質問が10日、同議場で行われた。新製糖工場建設の追加費用問題について、月島機械の代理人から「事前相談や協議もないまま、追加費用を1億円で合意したいとする対応は一方的であり不誠実だ。これ以上協議しても解決する可能性はないと判断し、訴訟を提起することになる」とした文書が届いていることが明らかになった。豊見山正氏への答弁。
月島機械との追加費用問題は、今年2月の臨時議会で伊良皆光夫村長が謝罪し、追加費用9500万円の支払いを認める補正予算が可決されている。
月島側からの通知を受け、村側は「交渉経過を知らない者の主張であり、明らかに事実確認を怠っている。1億円は当事者間で持続的に協議し、実質的な了解が得られたことから議会に提案した。事実関係、信義に反する主張だ」とした反論文書を送付したという。
豊見山氏は宮古製糖との使用料問題についても質問。伊良皆村長は「使用料については双方の協議の上、決定することになっている。協議がまとまっていないため、使用料は決まっていない。月島機械との決着がつく中で方向性が決まる」と回答した。
観光拠点施設の供用開始については、清村賢一観光振興課長が「オープンは早くて6月後半になる。遅れている要因は人がなかなか探せていないこと」と答えた。