16日から小中学校再開/新型コロナ
給食は通常通り実施/多良間村も繰り上げ再開
市教育委員会の宮國博教育長は12日、市役所平良庁舎で会見し、新型コロナウイルス感染拡大防止で一斉臨時休業(休校)としている市内の小中学校を当初の予定通り、週明け16日から再開すると発表した。多良間村教育委員会も春休みまでとしていた村内の小中学校の休校措置を繰り上げて16日から再開する。給食は通常通り実施する。
宮國教育長は学校再開を決めた理由について▽県教育委員会が要請した2週間を無事に終える見込み▽全校の児童生徒の健康状態に特に異常がないことが確認された▽県内で感染の拡大が見られない▽児童生徒の学習の遅れを最小限に抑える必要がある▽学期末の大事な時期である-を挙げた。
宮國教育長は12日午後、市内小中学校の校長に対し、16日から再開するとの通知を出した。
通知では再開後も、うがいや手洗い、消毒液の準備など感染予防対策を十分取ることや家庭と連携して毎日の検温など健康観察を徹底するよう求めた。風邪の症状が見られる場合は自宅療養させ、その場合、欠席扱いとしないことを通知した。また部活動は実施可能だが自校のみの活動とし、対外試合などは認めない。
通知後、状況の変化や緊急事態の発生があった場合は再休校もあり得るとした。
小学校では卒業式を控えているが中学校と同様、規模縮小や時間短縮を要請した。
宮國教育長は再開について「自信を持った判断ではなく、綱渡りの判断だった。再開後は、これまで以上に緊張感を持って取り組まなければならない」と話した。休校期間中、市教委への保護者からの問い合わせなどはなかったという。
多良間村教委は11日に週明け再開を決めた。