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環境・エコ
2020年3月13日(金)8:56

海岸保全工事に危機感

前浜ビーチの環境調査報告/エコガイドカフェ


重機で砂が削り取られた砂浜=12日、下地与那覇の前浜ビーチ

重機で砂が削り取られた砂浜=12日、下地与那覇の前浜ビーチ

 エコガイドカフェ(猪澤也寸志代表)は12日、下地与那覇の前浜ビーチで前浜ビーチ低下環境調査の報告を行った。東急ホテル&リゾーツ海岸保全工事で同ホテル南側ビーチの砂を大幅に削り取り、浸食が進んでいる同ホテル前の砂浜への充填(じゅうてん)が行われていることについて、猪澤代表は「このままでは、台風の高潮と大波が重なれば壊滅的な打撃を受けかねない」と危機感を募らせた。

 エコガイドカフェは9日の大潮満潮時(潮位約180㌢)に同ビーチが海面下になったことを確認したという。

 猪澤代表は工事で重機によって砂が掘削されている現場を指して「どんどん環境が変わっていく。元の前浜ビーチに戻してほしい」と訴えた。

 同工事は東急ホスピタリティ事業部が発注し、県宮古農林水産振興センター農林水産整備課が管理する農林海岸である同ホテル南側の砂浜1万200平方㍍部分を掘削し、同ホテル前6000平方㍍の砂浜部分に盛土を行っている。

 同課によると、同ホテル前の砂が流されて南側のビーチに堆積するため、4~5年前から、この工事を繰り返しているという。現段階では特に問題はないと見ている。

 同課の職員は「砂を取ったばかりなので砂浜が低く感じるかもしれない。砂がどの程度、流されて来るのかは数字を出していないが、今後は計測して管理していきたい」と話した。


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