「復元向け力合わそう」/宮古民謡保存協会
首里城再建支援に10万円
宮古民謡保存協会(喜屋武稔会長)は17日、昨年10月の火災で焼失した首里城(那覇市)の再建支援に活用してほしいと、会員から集めた10万円を宮古毎日新聞社に託した。喜屋武会長は「首里城の焼失はショッキングな出来事だった。みんなで協力して、復元のために力を合わせていこうと呼び掛けた」と話した。
同協会は宮古民謡の保存、継承を目的に設立。会員は県外、ジュニアを含め約300人で、宮古をはじめ東京や八重山にも研究所や教室がある。
同協会の波平重夫副会長は、市町村合併前に開かれた伊良部トーガニまつりで最優秀賞に輝き、首里城中庭で歌ったことがあるという。「県内各地の民謡大会のチャンピオンが招かれた。当時は風が強く、マイクが風にあおられていたことが印象に残っている」と話した。
同協会副会長の垣花貞子さん、事務局長の漢那林さんが同席した。
応対した伊志嶺幹夫社長は「皆さんの浄財は、宮古の人たちの気持ちとして那覇市に届ける」と話した。
宮古毎日新聞社は、那覇市の首里城再建支援募金の受け付けを、昨年11月8日から本社窓口で実施してきた。これまでに多くの個人や団体などから寄付金が寄せられている。受け付けは19日午後5時で締め切る。