夏到来、海びらきを宣言/与那覇前浜ビーチ
関係者が安全祈願/規模縮小し、静かに幕開け
2020年海族(かいぞく)まつり「第42回サンゴの楽園未来まで集まれ遊ぼう宮古島の海びらき」(主催・宮古島観光協会)が20日、与那覇前浜ビーチで開催された。新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、規模を縮小しての実施。関係者のみで安全祈願と海びらき宣言を行い、宮古島の夏到来を静かに幕開けさせた。
同イベントは、東洋一の白い砂浜と透き通る美しい海を島内外にアピールし、海の安全祈願を行うことを目的に実施している。
海びらきには市や県、観光協会、海上保安庁、警察、消防の関係者が参加して、ツカサの女性らによる安全祈願を見守った。
琉球國祭り太鼓宮古支部など4団体によるエイサーと獅子舞が奉納された後、ミス宮古島の3人と宮古島観光協会青年部長が海びらきを宣言した。
来賓あいさつで下地敏彦市長は「新型コロナウイルスの感染拡大の防止を最優先し、規模を縮小した。終息時期が見えない難しい状況下だが、官民連携して宮古島の魅力を国内外に発信したい」と述べた。
沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)の下地芳郎会長は「宮古島から世界へ元気を発信し、美しい海を見てもらい感じてもらいたい。心から応援していく。明るく楽しい宮古島のために取り組んでいこう」と話した。
会場に訪れた石原次朗君(10)は「毎年、お父さんのお手伝いしながら海びらきを楽しんでいる。今年は残念だったけど、獅子舞が見られて楽しかった」と話した。
海びらきは、例年約2000人が参加して、宮古島の夏到来を告げる一大イベント。宝探しやウオータースライダーなどが子供たちに大人気だった。
会場では手洗い講習会が行われ、多くの参加者が正しい手洗いを学んでいた。