ドローンで農薬散布/ツアーバンクシステム
サトウキビ畑でデモ
全国各地で農業用ドローンの実用化が進む中、市上野宮国のサトウキビ畑で21日、同ドローンで空中から農薬を散布するデモンストレーションがあった。ツアーバンクシステム宮古島支店が開いたもので、実際に農業用ドローンを飛ばして性能を披露。参加した農家の関心を集めていた。
同社によると、農業用ドローンは全国各地で実用化されており、稲作やタマネギ栽培等の農薬散布の際に使われているという。
デモで使われたドローンには8台のローター(回転翼)が搭載されており、直径は1㍍以上ある。農薬や肥料を約10㍑積めて、最高時速約20㌔の速さで空中散布作業を行える。送信機から最大3㌔まで通信が可能だ。
デモではツアーバンクシステムの社員がドローンを操作した。機体は垂直に浮かび上がった後、畝間上を正確に飛行して農薬(デモでは水を使用)を散布、性能の高さを印象付けた。
事前に畑の測量をしておくと、すべて自動で散布する機能もあるという。
同社では、モデルほ場を募集しながら宮古地区での実用化を模索する。基幹作物のサトウキビのほか葉タバコやカボチャなどでも応用できないか、生産農家の声を聞きながら調査する。
デモを見た農家は、速く正確に農薬を散布するドローンにくぎ付け。「素晴らしい進化で時代の流れを感じる」「これを使えば労力が減り、人は別の仕事に集中できる」「若い人も農業に参入しやすい」と口々に感想を話していた。
詳しい問い合わせは、同社宮古島支店(電話73・3021)まで。