社会・全般
2020年3月22日(日)8:55
過酷な税の歴史再認識/城辺地域づくり協
人頭税史跡巡り開催
城辺地区地域づくり協議会(神里清春会長)は21日、「人頭税等史跡巡り」を開催した。約10人の会員が参加し、人頭税石をはじめとした7カ所の史跡を見学して、人頭税による過酷な税の取り立てや廃止に至るまでの運動などを再認識した。
城辺地区の児童生徒は、人頭税廃止に尽力した中村十作の出身地である新潟県上越市板倉区の児童生徒と互いにホームステイを行い、交流を深めている。
このことから、同協議会は大人も人頭税についての知識を深め、当時の生活や出来事について学習する機会として史跡巡りを実施した。
市教育委員会の久貝弥嗣さんがガイドを務め、人頭税石の他、人頭税廃止運動ゆかりの地「パチャガ崎」や廃止運動の先導者の1人である「平良真牛の生誕の地」などを巡った。
神里会長は「児童たちの税の学習に人頭税を取り入れたり、過疎化防止として何が必要かを考えていきたい」と地域づくりに意欲を示した。
久貝さんは「資料を読むだけでなく、現場を見ることも大事。そういう活動の手助けになれば」と話した。