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産業・経済
2020年3月24日(火)8:55

海ぶどう養殖施設開所/狩俣協同組合

年間48㌧生産目指す


青々と育つ海ブドウの状況を確認する根間代表理事=23日、平良狩俣の「海ぶどう養殖施設」

青々と育つ海ブドウの状況を確認する根間代表理事=23日、平良狩俣の「海ぶどう養殖施設」

 かりまたグリーンキャビア協同組合(根間保代表理事、会員5経営体)が運営する「海ぶどう養殖施設」が23日、オープンし、本格的に生産が始動した。祝賀会では関係者が集い、盛大に祝うとともに今後の発展に期待を込めた。地下海水をくみ上げて養殖するのが大きな特徴。

 この施設の建設は、狩俣出身の若者が故郷に戻った際に、子育てできる新たな収入源となるよう、雇用の場としての狙いがある。

 本格生産の開始により、年間48㌧の生産量を目標に掲げ、一経営体が年収1000万円を目指す。

 従来、養殖水槽は55基を設置していた。昨年8月に80基増設の工事に着手。23日までに80基が完成したことから、合計135基となり、生産量は倍増した。

 地下海水の水温は養殖に適温の24度。照度管理による水温調整も可能とされる。海ブドウは適温の効果で1カ月で収穫できる。

 宮古島の特産品として知られる「海ぶどう」の正式名はクビレズタ。緑色の粒々の形と口の中でプチプチに弾ける食感からグリーンキャビアとも呼ばれる。

 祝賀会で、根間代表理事は「施設が充実したことで、5人の生産者(5経営体)の収入は増える。年収目標は1000万円だ」と明るい展望を述べた。

 同組合の西里喜明監事、狩俣自治会の池間豊会長が祝辞を述べた。

 「海ぶどう養殖施設」は、狩俣西の浜ビーチの陸側にある雪塩ミュージアム(雪塩製塩所)北側に位置する。池間大橋に向かう途中の県道左側に見える。

 問い合わせは、同組合(電話74・6230)まで。


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