陸自部隊の配置準備整う/栗田群長ら宮古入り
宮古島駐屯地 約720人規模へ/関係者らが出迎え
陸上自衛隊宮古島駐屯地に移駐が決まった中距離地対空誘導弾部隊などが所属する陸上自衛隊第7高射特科群長の栗田昌彦1等陸佐をはじめ各中隊の隊長らが23日、宮古入りした。同群は3月中にも編成される見通しで、栗田群長らが宮古入りしたことで宮古島駐屯地に配置されるほぼ全ての部隊の配置準備が整った。
今回、移駐してきたのは第7高射特科群の本部や本部管理中隊、第346高射中隊、第307高射搬送通信中隊の一部。同駐屯地ではこれまで宮古警備隊が約400人体制だったが同群の配置で約720人体制になる。
この日は、栗田群長をはじめ各中隊の隊長や科長らが宮古入り。他の隊員らはすでに宮古入りしているほか必要な車両などもすでに搬入を終えている。同群は1974年に編成され、長崎県大村市にある陸上自衛隊竹松駐屯地に駐屯していた。
同日、宮古空港では宮古地区自衛隊協力会(野津武彦会長)、同自衛隊家族会(池村英三会長)、隊友会宮古島支部(曽田真治支部長)のメンバーや宮古警備部隊の隊員らが同群の隊員の宮古入りを歓迎する横断幕などを準備し盛大に出迎えた。
同協力隊の垣花健志副会長は「1年前に陸上自衛隊が宮古島に配備されたことをうれしく思う。また、第7高射特科郡長の栗田1佐をはじめ隊員の皆さんの宮古入りを心より歓迎する。先島をはじめ宮古島の防衛のため、崇高な使命を持って頑張ってほしい」などと述べた。
これに栗田群長は「3団体の皆さんの歓迎ありがとう。このたび、宮古島に駐屯することになった。これから隊員や部隊がこの地域の気候や文化に慣れ、練度を維持することや地域の皆さんと共に歩んでいく体制を作っていきたい。皆さんの協力なしにはうまくいかないのでご助言をいただきたい。宮古島駐屯地に所在する各部隊と一体となり共に歩んでいきたい」と意気込みを語った。