県、水際対策を強化へ/新型コロナ
サーモグラフィー検討
【那覇支社】県外で新型コロナウイルスに感染した罹患(りかん)者が県内に流入する事例の確認が続いたことを受け24日、玉城デニー知事は県庁での危機管理対策本部会議で「航空会社が搭乗前の体調チェックを行うなど、政府や関係者に緊急に要請を行うことを検討している」と述べ、水際対策を強化する方針を示した。
砂川靖保健医療部長は、同会議後の記者会見で「(会議の場では)特に宮古、八重山、久米島などの医療体制は沖縄本島に比べると脆弱(ぜいじゃく)なので、早急な措置が必要だと申し上げた」と強調した。
その上で、「(県内の)到着地だけでなく、出発地でもサーモグラフィーの設置が必要だという意見も出た。緊急事態なので、やろうという状況」と述べた。
このほか、会議後の記者会見には平敷昭人教育長も出席。スペインから帰国して感染が確認された10代女性(高校生以下の学生)について、県教委に女性が通学する学校名や氏名を教えるよう求め、女性に危害を加えるかのような脅迫とも取れる電話が3件入っていることを明らかにした。
平敷教育長は「県や県教委が感染者の個人情報を明らかにすることはあり得ない。今回の事案については、県警に情報提供を行った。このような、脅迫めいたことは、決してあってはならないと考えている。県民・国民の理解をお願いしたい」と強調した。
同日の会見では、10代女性について、24日に判明した検査結果では「陰性」になったことも明らかにされた。