県2月観光客、前年比23・5%減
外国客は74・6%減
【那覇支社】県文化観光スポーツ部(新垣健一部長)は25日、2月の入域観光客数は前年同月比23・5%減の59万900人で、2カ月連続して前年同月を下回ったと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大による影響とみられ、国内客は同0・4%減の52万9900人、外国客は同74・6%減の6万1000人となった。
3月について、県は「(2月は減少幅が少なかった)国内客も厳しい状況。外国客も、さらに大幅な減少が予想される」と分析している。同日の記者懇談会では、那覇空港で運航する国際線が24日にゼロになったことも明らかになった。一方で、「離島は観光客の減少幅が少ない」など、県内の各地域で状況に差があることも報告された。
新垣部長は、県内ホテルの状況について「かなり稼働率が低くなっていると聞いている。観光客が入って来ないので、厳しい状況だと思う」と述べた。県民が県内ホテルに宿泊する場合には、補助を行う方針も示した。
国内客(2月)の内訳は、東京方面からが25万2800人(前年比0・4%減)で最も多く、次いで関西方面10万6000人(同4・6%増)、福岡方面6万9300人(同2・5%減)、その他5万3800人(同5・9%減)、名古屋方面4万8000人(同1・4%減)。
外国客は、台湾が3万3500人(同42・9%減)、香港9700人(同11・0%減)、その他7300人(同80・5%減)、韓国4700人(同90・4%減)、中国本土1100人(同98・6%減)などとなった。