入学式縮小、修学旅行延期/新型コロナで市教委
教育活動4指針を発表/万全な感染症対策求める
新型コロナウイルスの感染拡大を防止するために、市教育委員会(宮國博教育長)は30日、市役所城辺庁舎で会見を開き、新年度の教育活動実施の4指針を発表した。入学式の規模縮小や修学旅行の延期、万全な感染症対策、部活動での対外試合の自粛を求めている。宮國教育長は「日々状況が変化しており、予断を許さない状況。各学校と連携を強化し、周知徹底に努めたい」と強調した。
指針は▽教育課程の実施について▽入学式や始業式の実施について▽修学旅行・運動会の行事について▽部活動・対外試合等について-の四つ。
教育課程の実施としては、各学校に3条件(密閉空間、密集場所、密接場面)が同時に重なる状況を避けるよう注意を促した。手洗いやせきエチケットなどを徹底させ、万全な感染症対策の下で授業を行うことを目指す。
各小中学校の入学式・始業式については、参加人数の減少をはじめ、参加者間の距離を取ること、式典の時間短縮、こまめな換気などを呼び掛けている。
1学期に修学旅行を予定していた学校は、2学期以降への延期を求める。また、2学期においても流動的な日程であることを学校と児童生徒、保護者、関係機関と共有させる。
運動会も同様に、2学期以降への延期となる。規模や時間を縮小し、半日で終了するなどの工夫や、大人数での密集を避けるよう求めている。
部活動などは、現在、対外試合を自粛するよう通知しており、今後もその措置を継続する。自校や所属チームにおいての活動は認めている。
各家庭に対して宮國教育長は「規則正しい生活をはじめ、バランスの良い食事を取るなど健康を守ってほしい」と語った。
3月3日から2週間実施した臨時休業(休校)については、島内での罹患(りかん)者発生など今後の状況次第では再度実施する可能性があるという。