観光客減り経済に影響/新型コロナ
西里通り、人まばら
宮古島で最も飲食店や土産品店が並ぶ市平良の商店街は新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて観光客が減り、各店舗は厳しい状況に直面している。例年なら歓送迎会の時期で飲食店はにぎわうが、今年は様相が一変している。夕刻から夜にかけて、人通りが多くなる西里通りも閑散としている。
西里通りで10年以上居酒屋を経営しているという男性は「経験した事がないような事が起きている感じ。世の中が落ち込んでいるので仕方がない。3月は売り上げが前年比で半減とまではいかないが大幅に減った。経営的にもとても厳しい。早く収まってほしい。少し前までは宮古島バブルと言っていたのに、こんなに急に変わるなんて」と恨めしそうな表情だ。
ある土産品店は4日午後、客が一人も居ずがらんとしていた。店員は「外国人が来なくなってから変わった。客が減っているから、当然売り上げは大分減っている」と手持ちぶさたの様子だった。
新型コロナウイルスの感染が確認されて以降、中国からのクルーズ船が寄港せず、下地島空港に乗り入れていた香港からの航空便も運休している。宮古島への観光入域客は外国人が全体の4割を占めていた。