生産量25万㌧割れか/宮古の19―20年産キビ
市の2019―20年産サトウキビ生産量が25万㌧を割り込む見通しだ。これまでに沖縄製糖宮古工場、宮古製糖城辺工場に搬入されたサトウキビは19万6476㌧。これに4月中に搬入を終える宮古製糖伊良部工場の搬入(見込み)量を加えても24万5476㌧にとどまる。多良間村を含む地区全体でも26万㌧台と近年にない低い生産量になる。
今期のサトウキビは、当初29万5680㌧が見込まれていたが、操業開始後に製糖各社が下方修正。最終的に27万2561㌧に落ち着いていたが、実際はこの量にも届きそうもない。
昨夏、複数の台風が島に接近し、各地のサトウキビは葉の裂傷被害を受けているが、折損系の被害は少なく、秋口以降の生育を見る限りにおいては30万㌧近い生産量が見込めていた。
だが、各工場が搬入を始めてみると、サトウキビが全体的に軽く、長さや太さといった見た目と実際の計測量が合致しなかった。
3月8日に搬入を終えた多良間製糖工場への搬入量は1万9087㌧、同19日まで搬入した沖糖宮古工場は10万7779㌧、同21日に終えた宮糖城辺工場は8万8697㌧とそれぞれ前年の実績を下回った。
この3工場の合計搬入量に、4月中に搬入を終える宮糖伊良部工場の分を加えても27万㌧を下回るものとみられ、2期連続30万㌧割れは確実の状況だ。
減産の要因は分かっていないが、来期に向けて研究機関など関係団体が分析を進めるものとみられる。