牛競りの入場規制へ/JA宮古家畜市場
新型コロナで見学禁止
新型コロナウイルスの影響が広がる中、4月19日の肉用牛競りは予定通り開かれる見通しだ。ただ、感染防止のため、競り市場への入場は購買者と牛を引く生産農家、JAスタッフら最小限にとどめる。見学や付添人の場内立ち入りを規制するほか、2階席への入場も全面的に禁じる方針。
4月の県内肉用牛競りは13日に八重山地区を皮切りに始まる。運営するJAは9日現在、それぞれ感染防止策を講じて予定通り開く方向で準備を進めている。
宮古家畜市場の競りは19日に開かれるが、2階見学席への入場は認めない。毎月多くの人が来場し、上場牛の競り値などをチェックしているが、今回は2階の出入り口を閉じる。
市場に入れるのは原則として生産農家と購買者、JAスタッフのみ。必要最低限の人数で売買を行う。
素牛(子牛)を買い付ける購買者は、全国各地から訪れるが、宮古の競りに参加する購買者の約6割が九州地方から訪れる。そのほかは山形、静岡など。参加人数は合計30~40人。
JAおきなわ宮古地区畜産振興センターの荷川取努センター長は、「感染予防のための入場制限で、見学や付き添いの方の来場は控えてほしい」と関係者に理解と協力を求めている。