県内新たに10人感染/新型コロナ
7人は感染経路不明
【那覇支社】県は15日、県内で新たに10人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。感染が見つかったのは沖縄本島中南部に住む40代~70代の男女で、感染経路が不明な「孤発例」は7人だった。同日の10人を含め、県関係の感染確認は合計87人。10日時点の49人から5日間で大幅に増加している。
玉城デニー知事は同日、県庁で「今は『おうちにいよう』を合言葉に、人に会うことを控える時期。うつさない、うつらない、医療体制をつぶさないよう、引き続き県民の皆さんの努力をお願いしたい」と強調し、改めて個人でできる予防対策の徹底を呼び掛けた。
また、家族からの二次感染が増えつつあることから、「体調が悪い人は、できるだけ家族と離れ、タオルや食事を別にするなど注意してほしい。安静にして1日2回検温するなど体調管理をしてほしい」と訴えた。
15日に感染が判明した10人のうち、感染経路が分かっているのは3人。那覇市の70代女性(職業確認中)は、12日に感染が確定した80代男性の家族という。同市の代女性(同)は、この男性の接触者だった。南部保健所管内の60代女性(同)は県内患者2人との接触が確認されている。
同日に確認された10人のうち、地域別では那覇市が6人と最も多くなった。このうち、感染経路が不明な事例は4人。糸数公保健衛生統括監は「那覇市から詳細な報告はないが、クラスター(感染者集団)の危険性も含め細かく分析している」と語った。