来店者、売上激減 閉店繰り上げ短縮営業/宮古空港売店
コロナ影響 臨時休業も視野
宮古空港ターミナルの売店各社が苦境に立たされている。新型コロナウイルス感染拡大の影響で人の動きが鈍り、来店者が激減。売り上げが大幅に落ち込んでいる。現状を踏まえて多くの店舗が18日から営業時間の短縮に踏み切った。今週中にもビルを管理する宮古空港ターミナル社に掛け合い、臨時休業も視野に入れて対応を取る方針だ。
18日午前の宮古空港。売店が軒を連ねる2階エリアを歩く人はまばらで、午後に入っても大きな変化は見られなかった。週末の空港とは思えない光景だ。
人が減り始めたのは「3月の中ごろ」と従業員らは口をそろえる。日に日に少なくなり、4月になるとその傾向は一層強まった。
こういった来店者の減少を受け、18日から複数の店が閉店時間を繰り上げ、通常の午後7時30分から午後5時に変更している。
商品返品の手続きに追われていたある店舗の従業員は「こうなる前と比べるとお客さんの数は1割から2割だと思う。店を開けていて意味があるのかどうかも分からないほど」と嘆く。
別の店舗の従業員は感染リスクに触れながら、「怖いけど、(店を開けて)営業をしないと売り上げを上げられない。私たちにも生活がありますから」と苦しい胸の内を話していた。
あるオーナーは本紙の取材に「売り上げ減は、がた落ちという表現では言い表せないほどだ」と実態を明かし、「従業員の安全を考えると閉めたいが、その後どうなるかをいろいろ相談して固めたい」と話した。
今後、ターミナル社にも掛け合いながら、経営、労務管理の両面において最善の策を講じる方針だ。