3億円を専決処分へ 市議に説明/市独自のコロナ経済支援
市議会(山里雅彦議長)の全員協議会が20日、市役所平良庁舎で行われた。当局側からは、新型コロナウイルス感染拡大に伴って被った経済的影響に対する市独自の経済対策支援を盛り込んだ一般会計補正予算案(3億2000万円)の内容が議員に説明された。今後、数日中にも下地敏彦市長の決裁を受け、告示後に予算執行となる。今回は総額6億円の支援策のうちの専決処分の分。残る予算については近日中に説明する方針。
今回の補正予算の内容は、子育て支援に9295万2000円。中小零細企業助成金と事業者経営支援金にそれぞれ1億円。そのほか、雇用対策会計年度任用職員には2758万5000円となっている。
今回の補正予算案の総額は、3億2088万9000円となり、2020年度の補正後における予算額は446億6088万9000円となる。
市によると、今回の補正予算案の専決処分については、地方自治法179条第1項の規定で「緊急を要するため議会を招集する時間的余裕がないことが明らかであると認めるとき」に該当するとしている。
当初は、5月8日の市議会臨時会で予算成立を目指していたが、市民への生活支援等を早急に行う必要があるとして、4月中に補正予算を成立させたいとしている。
早急な予算成立を踏まえて、4月中にも市民に申請方法等の周知を行い、5月当初から申請を受け付けた上で、支給手続きを行う。
当局は「5月8日の臨時議会で成立とした場合と比較して(専決処分では)2週間ほど支給の前倒しが可能になる」と説明した。